介護時代とインプラント治療

東京都港区高村歯科医院

高齢化社会とインプラント治療

介護とインプラント治療
高齢化社会になるにつれて、インプラント治療の需要は、治療法の進歩、製品の技術進歩などによりどんどん高くなって来ました。インプラント治療も時代とともに浸透し、治療を受けた多くの方がいらっしゃる事でしょう。
その高度経済成長期を支えてきた多くの方が、70代、80代という年齢になり、日々の生活の中での1番の楽しみは「食べる事」という方も多いと思います。

インプラント治療によって、硬い物も食べられる様になり、健康年齢も若くなり、メンテナンスにも興味を持ってもらい、今では「数ヶ月に一度の口腔内クリーニングで神谷町まで来るのが楽しみですよ先生!」と言っていただくまで口腔内に感心を持っていただくまでになられたある患者さんがいらっしゃいます。

ある日、その患者さんが予約の日にお越しになられなかったのです。
今までにそんな事は一度も無かったので、どうされたのだろう?
と心配していたところ、奥様から「主人が脳梗塞で倒れたんです。」と申し訳なさそうにお電話をいただいたのです。
後日、奥様が高村歯科医院まで車椅子を押してご主人さんを連れてこられました。
奥様は、「定年後、先生にインプラント治療をしてもらって本当に食べることが楽しみで、ご主人さんと一緒にいろんなレストランに行ったりしたんですよ!」という事などをとても嬉しそうにお話をされてました。
「せっかく先生にインプラントを入れてもらって申し訳ないのですが、手入れができないのと口腔ケアがしにくいのでどうすれば良いですか?インプラントを抜いた方が良いのですか?」とご相談をいただきました。
幸いなことにご主人さんは、症状が比較的軽く、リハビリでかなりの回復の見込みがあるとのことなのですが、日々の歯磨きなどには支障が出て、インプラントが入った口腔内を清潔に保てないと判断し、高村歯科医院までお越しになられました。

そこで高村歯科医院では、インプラントの被せ物とアバットメント(被せ物の台になる部分)を外し、骨に埋まっているインプラントにはキャップをし、ご主人さん専用の入れ歯を製作させていただきました。

このようにインプラントの取り外しが出来るのは2ピースタイプのインプラントであることが条件だという事です。ずばり、インプラントを抜かなくても大丈夫なのです。
1ピースタイプのインプラントであれば、フィクスチャー(インプラントの骨に埋まる部分)とアバットメント(被せ物の支台部)がセパレート構造ではなく、一体構造です。
この一体構造の場合だと、支台部を削る作業はとても大掛かりで、患者さんにも負担がかかります。
ましてや、骨から1ピースタイプインプラントを外す(インプラントを抜く:抜去)となるともっと大掛かりになります。

老後を快適に生活する中で、歯が無い方の治療選択肢としてインプラント治療が挙げられる訳なのですが、果たしてインプラント治療を行う歯科医が、きちんと患者さんの老後の事や日常生活まで考えて治療を行っているのかどうか?という疑問を時に感じることがあります。

決して1ピースタイプのインプラントは2ピースタイプのインプラントに比べて治療のお値段が安くても、こうした部分は決して表に出ない部分であり、患者さんご自身も治療を行うときにはほとんど考えていないかと思います。
治療を行うときは当然身体は「健康」なわけですから。

介護が必要になった方や、寝たきりになってしまうと、インプラントが入っている口腔内は健康な時と同じようにメンテナンスが行えなくなります。
流動食などの場合には良く噛まなくなり、実際には噛む機能を失ったことと同じようになります。
要介護の方の場合は、ご自分での口腔ケアと勝手が違い、介護者が口腔内の清掃を行うことと思いますが、隅々まで清掃が行き届かなくなり、インプラントや残った歯がどんどん悪くなっていきます。

その口腔ケアに邪魔になるのがインプラントという可能性が出てくるのです。

高齢化社会のインプラント治療で大事な事

入れ歯、義歯、すべての歯科治療がきちんと行えて、はじめてインプラント治療が出来るという事です。
高村歯科医院は、インプラントを埋入することだけでなく、患者さんの生活環境に合わせて治療を考えます。
ただホームページなどの表面に出すだけの「実績数字」は、実際は当てにならないということです。
別に「有名インプラントメーカー」を使っていても、患者さんの生活環境にあった治療でなければ意味がありませんし、実際に歯科医師の技量や考え方によって結果は左右します。

値段が安いから飛びつくと後悔するのはこのような理由もあるからです。
はたしてその時点まで考えてインプラント治療を行なっているのか?ということです。
インプラントを外して入れ歯などを製作する場合には、インプラントのアバットメント(被せ物の支台部)をフィクスチャー(骨に埋まっているインプラント体)と外さなければいけません。
もう使わないから壊せば良いという考えもありますが、治療の時間もかかってしまうことでしょう。
1ピースタイプのインプラントはフイクスチャーとアバットメントが一体化の構造なので、アバットメントを壊すのも削るのも大変です。

よって、様々なインプラントメーカーの製品に精通していなければ、要介護の患者さんに、余計に時間負担も掛けさせてしまうことになりかねないからです。
高村歯科医院では、結合したフィクスチャー(インプラント体)を骨から外す専用ツールも備えております。
このツールを使えば骨から安全にインプラント体を外すことができ、入れ歯の制作にも取りかかれます。

これからの時代は患者さんの老後のことや生活環境も考えてインプラント治療を行わなければならないのです。

上記のように、高村歯科医院のインプラント治療は、老後の入れ歯も想定し、治療を行なっております。
よって、基本2ピースタイプのインプラントを使用しています。
そのことをきちんと分かっていただいて患者さんには治療を行う歯科探しをしてもらいたいと思います。

疎か(おろそか)にしてはいけない部分は無い!全てにおいてきちんと治療を行う。
当たり前の治療を正確、慎重、丁寧に行う。
これが高村歯科医院の治療基準です。

入れ歯の製作が必要な方、インプラントを外さなければならない、ご相談は高村歯科医院までお気軽にご相談ください。

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