No.7深層心理1-負のスパイラル

東京都港区高村歯科医院 高村歯科医院の治療方針

神谷町駅前高村歯科医院には日本全国からインプラント治療が上手くいかなかった方や口腔内のお悩みを持った患者さんが多く治療に来られます。
当院で治療をお考えの方で、歯科選びで迷われている方、1年以上口腔内の悩みを持ち続け治療アクション(行動)を起こされていない方、インプラントのリカバリー治療(再治療)の方、なかなか良い歯科医院に巡り合わないと思っている方にはしっかり見ていただきたい項目です。

下記の内容が当てはまる方には、これから治療を考える上で参考になるかもしれません。

本気で治したい方はまず当医院までメールでご相談ください。
高村歯科医院相談メール

治らない患者さんの深層心理と行動

まず治らない方の共通行動に、「きちんと治る方と行動が真逆」ということが挙げられます。
その中でも大きく分けて2つのタイプに分かれます。

1、「行動して治療を受けている方」(治療を受けている)
2、「行動して治療を受けていない方」(悩み続けている)

(1)の方はご相談後に当院で治療を受けられる方が多く、一般的な口腔内の悩みを持つごくごく普通の正常な患者さんです。
このような患者さんは数件の歯科医院に相談する過程で本来行うべき『治療』という真の目的を見失わず、治療アクション(行動)を起こす方なので、歯を治すに事や健康に対する意識思考が正常なのです。
安心してください。
このような患者さんはデンタルIQも高い傾向にあり、自分自身の口腔内のケアに興味を持ち、快適健康な生活を送れる方です。

問題は(2)の「行動して治療を受けていない方」が問題です。

結論からハッキリ言うと、
これに関する全ての行動も思考も「治したいという気が全く無い方」なのです。
「痛いのではないか?」、「怖い」などの深層心理が働き、痛く無い治療や怖く無い治療を探そうとはするものの、何軒も歯科医院をはしごしては、「ちょっと一晩考えます」と言って、また同じように自分にとって都合の良い歯科医院を探し続けるのです。
脱却しない場合はずっとその繰り返しです。

次の項ではその理由を患者さんとの会話の一部で例を挙げて説明します。

特徴その1-説明を聞いてもらいたい

当院に治療相談にお越しになる方で、よく過去に受けた治療の時系列を1から全部お話しされる方がいらっしゃいます。

「10年前からずっと悩み続けて色々な歯医者さんを廻ったんですけど~」
「入れ歯かブリッジ、それともインプラント治療にするか5年も悩んでて~」
「今までなかなか良い先生に出会わなくて〜」

治療を行う側からすれば、現状の口腔内を見て判断するので正直に言えば過去の話などは参考程度でどうでも良い話なのです。
レントゲンやCTを撮り、歯肉の状態や骨の状態を見ればその方の口腔内がどの様な状態なのかはすぐに分かります。
その方の顔色や表情や言動、普段の食生活などを質問すれば分かります。
医師や歯科医師からすればそれらが全て表してくれる判断材料だからです。

普通の心理なら5年も10年も入れ歯かブリッジとインプラント治療のどれにするか悩みません。
10年も悩み続けてたら普通の心理の方ならとっくに治療が終わっていてQOLが向上していることと思います。
Quality Of Lifeはクオリティ・オブ・ライフのことで生活の質が向上すること)

この様な方は、
「ただ単に説明を聞いてもらいたいだけ」
なのです。
「それは大変でしたね〜」
「それはとても痛かったでしょ〜」
と歯科医師に言ってもらいたいのです。

更には、
「私がどれだけの長い期間悩んでいるのか分かります?・・・」
「先生は歯医者さんだから私のような人の悩みがわからないのよ!」
などと言います。

自分自身が不幸の代表格と言わんばかりに悩みと言う名の不幸さを前面に出し、医師や歯科医師に対しても悲劇のヒロイン症候群のような「周囲の同情をひく行動」を起こします。
何軒も歯科医院に行って同じことを繰り返している訳です。

ただし、このような深層心理の方が全く良くならないと言う事ではありません。
なるべく早い段階で自分の現状に気付き、自分はそのような現象なのだと言うことを一旦すべて受け入れて、今までと違う思考や行動を起こし、その領域から抜け出してもらいたいと考えています。

病気になるのも病気を治すのも自分です。

特徴その2-何度も同じ話を繰り返す

当医院では口腔内の様々なカウンセリングにはかなりの時間を掛けて行うのですが、何度も何度も同じ話を繰り返す方がいらっしゃいます。
これも深層心理のお話なので参考にしてください。
上顎の前歯をブリッジにしている30代の女性が当院にインプラント治療の相談にお越しになられた時の話です。
当院に来る前にはインターネットで調べた歯医者さんを10軒も行って来られたそうです。
気にされているのは「歯肉のライン」と「インプラントの術式」です。

ブリッジはどうしても健康な歯を削ってブリッジをかけるので長期間経過したり、歯肉の状態、両サイドの健康な歯、そして欠損しているブリッジの真ん中の部分の骨が痩せてダメになっている可能性があります。
口腔内の管理が悪い方だと歯周病で、歯を支えている歯槽骨(顎の骨)が溶けている場合もあるので、この方インプラント治療を行うには骨造成が必要になる症例です。
その状態にも関わらず、
「骨造成は嫌だ」
「ブリッジの支柱になっている歯は抜きたくない」
と無理な要望を言います。

「もう少し早い段階で相談に来られて治療を行なっていれば十分に可能だったかもしれませんが、今の状態からの治療は元の様にはならないですよ」と伝え、2時間ほど治療方法などやっと理解してもらいました。
おそらく他の歯科医院でも同じ様な診断結論を言われていたのでしょう。

ですがまた「歯肉がどうしても気になる」「痛いのでは?」と話が振り出しに戻るのです。
口癖の様に「でも〜」「だって〜」と言葉を重ねるのです。

この様な方の深層心理
「この様な状態でも出来ると言ってもらえる歯科があるのでは?」
と思い、歯科を探し続ける事が基本概念にあり、
なおかつ、
インプラント治療は「痛いのでは?」という2つが重なっている最悪の状態なのです。

この様な口腔内の骨や歯肉の状況が良く無い方に限って歯肉を切開しない「フラップレス術」を希望されたりします。
全てインターネットから情報を拾ってきます。
自分もにできると勝手に思い込んでいます。
骨や歯肉の状態が良くなければ出来ない術式です。
計画通りにいかない事も良くあります。
フラップレスは痛みが無い、術後に全く腫れない術という事ではありません。

歯科医師の診断や治療方法を信用できなければインターネットに治療してもらうしか無いのです。

特徴その3-もう一度考えます

2時間〜3時間話をして元の話に戻る方の場合、次の患者さんの診療があるので「先生もう一度冷静に良く考えて見ますね」と言ってその日はとりあえずお帰りになっていただいてます。

もちろん当院もすぐに治療の返事をいただこうとは思っていませんし、この様な相談の方は口腔内の状況があまり良く無い方や複雑な方が多いので、まず口腔内のクリーニングや検査、診断が先になりますのですぐにはメインの治療を行うことができません。

私が見ているのはその方が
「本気で治療をする気がある人なのかどうか?」
です。
これだけしか見ていません。

これは、「もう1度考えますね」の話す時の表情や目、言い方で本気で治す気があるか、もう当医院に来ないかはだいたい分かります。
いろいろ歯医者さんを廻って治そうと思って高村歯科医院に来られているはずなのに、その方は自分都合の夢の歯科医院探しのゾーンから抜け出せないのかというのは見ていて分かります。

もう来ないだろうなという方は、きっとまた取り憑かれているかの様に間違った認識をインプットして、ほぼ出来ないであろう治療の幻想を抱えたまま、100%無いであろう自己理想の歯科医院を探し続けるでしょう。
歯も生活のリズムも良くなることはないので、これを「負のスパイラル」と言うしかありません。

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